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2009年7月16日(木)「しんぶん赤旗」

九州電力

子会社の自民献金中止

役員の個人献金は続行


 九州電力は、連結子会社7社が自民党の政治資金団体「国民政治協会」におこなっていた献金を、昨年度からやめさせていたことが、わかりました。


 2007年の政治資金収支報告書によると、九電子会社の不動産管理会社「電気ビル」(福岡市)=109万6000円、コンサルティング会社「西日本技術開発」(同)=106万円など7社が、計437万2000円を国民政治協会に献金しています。

 九電を含む電力各社は、事業の公益性と政治資金に関する世論の批判の高まりの中で、1974年以降、献金を自粛。一方で、子会社からの献金は続けていました。

 九電などによると、6月26日の株主総会で、株主から「(子会社の)政治献金をなぜ続けるのか」といった質問が出され、総務担当の役員が「(献金は)08年度以降は、見直させている」と答弁しました。

 ほかに献金していた子会社は、不動産の「森林都市」(福岡市、現九電不動産)=100万円▽発電所の建設・補修を手がける「西日本プラント工業」(同)=65万6000円▽ニシム電子工業(同)=25万円▽九電ビジネスソリューションズ(同)=25万円▽北九州エル・エヌ・ジー(北九州市)=6万6000円。

 九電は本体としては献金していませんが、東京電力など他の電力会社と同様、役員が毎年、個人献金をしています。本紙の調べによると、会長、社長、副社長、常務、取締役と役職によって、献金額にランク付けをしながら、07年には、計13人の役員が計287万円を国民政治協会におこなっていました。

 九州電力は、本紙の「実質的には企業献金では」との問い合わせに、「役員は、個人の信念にもとづいて献金をしている。個人の自由でおこなっている」としています。



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