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2009年7月16日(木)「しんぶん赤旗」

非同盟首脳会議始まる

キューバ議長「国連憲章の尊重」訴え

エジプト大統領 核廃絶へ国際的連帯を。


 【シャルムエルシェイク=松本眞志】第15回非同盟諸国首脳会議が15日、「平和と発展の国際連帯」をテーマに2日間の日程でエジプトのシャルムエルシェイクで始まりました。

 冒頭、前議長国キューバのラウル・カストロ国家評議会議長が前会議後の活動を報告。国際経済危機における発達した資本主義国の責任と不公正な金融システムに言及し、発展途上国を含むすべての国が参加する新たな経済・金融システムの設立を訴えました。カストロ氏は、国連憲章や国際法の尊重、国際的な安全保障が非同盟運動の基礎であると述べ、目的実現のために核兵器や大量破壊兵器の完全廃絶が必要だと強調しました。

 続いて議長国エジプトのムバラク大統領が開会演説を行い、激動する世界情勢下で非同盟運動が加盟国間の公正の原則を維持してきたと語りました。同氏は、世界がテロ、大量破壊兵器・核兵器拡散、世界金融危機の影響を受けてきたとし、問題解決に向けた国際的な連帯の促進を求めました。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は「非同盟運動は公正と真理の原則を主張してきた」とその活動を評価。特に、核兵器・大量破壊兵器廃絶の分野での非同盟運動の役割を強調するとともに、目的達成に向け、世界の人々の共同を訴えました。潘氏は、この間の米国とロシアの核兵器削減に向けた動きを積極的に受け止めるとし、この流れを持続的に発展させることの必要性を主張しました。

 経済・開発問題で発展途上国の立場を調整する「77カ国グループ」のバシル議長(スーダン大統領)もあいさつし、同グループと非同盟運動が公正な国際経済秩序と発展途上国の前進のために共同していくことを呼びかけました。


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