2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」
NHK台湾番組問題
経営委員会で議論へ
日本の台湾植民地統治を描いたNHK番組「JAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』」が「反日的」だと自民党国会議員や右派勢力から攻撃されている問題で、NHK経営委員会の小丸成洋委員長は14日、「経営委員会の中で(番組を)議論したい」との考えを示しました。定例会見で記者の質問に答えたもの。
小丸委員長はこれまで、同番組について「経営委員は放送法により個別番組の編集に立ち入ることはできないが、事実を曲げたことは一切ないと執行部から説明を受けている」と答えていました。
しかし、5月の経営委員会で小林英明委員が、同番組を「歴史的事実がなかった内容を放送し、放送法違反」だと攻撃。これに対して、市民団体「開かれたNHKをめざす全国連絡会」(世話人・松田浩氏ら4人)は7日、「放送の自由に対する政治的圧力」だと抗議する要望書を経営委員会や執行部に提出しています。
会見で小丸委員長は「そういうこと(抗議)もあるので、これから議論、整理していきたい」とのべました。議論の結果については「次回以降にまとめたい」としています。
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