2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」
東京都議選の結果について
日本共産党東京都常任委員会
日本共産党東京都常任委員会は14日、都議選(12日投開票)の結果について声明を発表しました。全文は次のとおりです。
一、日本共産党を支持してくださった都民のみなさん。わが党の前進のために、昼夜をわかたずご協力くださった支持者、読者、後援会員のみなさん。ご奮闘くださった党員のみなさん。ほんとうにありがとうございました。また、物心両面にわたって、おしみない支援をお寄せくださった全国のみなさんに、心から感謝いたします。
今回の都議選で日本共産党は、江東区で失った議席を回復したものの、六つの現職区で議席を失い、みなさんのご期待にこたえられず、8議席にとどまったことに心からのおわびを申し上げます。私たちは、かかげた公約の実現をめざし全力をつくすとともに、みなさんのご意見をくみつくし、けん土重来を期して奮闘する決意です。
一、今回の都議選は、自公政治への失望と怒り、変革への願いが噴出するもとで、日本共産党は、自民、公明、民主の各党が「オール与党」として石原都政を支え、悪政を推進してきたことを事実にもとづいて告発し、真の対決が「日本共産党対自公民『オール与党』」にあることを積極的におしだしました。また、高齢者の医療費無料化、保育園待機児の解消、都立病院の存続、30人学級、中小企業と若者支援などの実現に道をきりひらく日本共産党の値うちを大いに訴えてたたかいました。この訴えは、都民の願いにかなったものであり、正確で攻勢的なものでした。それだけに、これらの訴えが届いたところでは、広範な都民の共感と支持をひろげることができました。
一、今回の日本共産党の得票は、70万7602票であり、これは前回(2005年)を2万7402票うわまわり(前回比104%)、2007年の参院選の比例票(55万4601票)、2005年の衆院選の比例票(58万6017票)も大きくこえました。投票率が10・5ポイントも大きくあがり、127万人の新しい人々が投票し、「自民か民主か」の「政権選択」キャンペーンが大規模にすすめられたなかで、わが党の陣地を基本的に維持し、若干伸ばしたことは貴重です。
この得票は、総選挙での「比例2議席以上、90万票以上の得票」の実現へ重要な足がかりとなるものです。今回の得票を2007年参院選比例票とくらべると、日本共産党が127・6%、民主党が100・1%、自民党が94・7%、公明党が103・5%であり、日本共産党が得票でも得票率でも他のどの党よりも前進しています。私たちは、目前に迫った解散・総選挙において、今回の都議選の経験と教訓を最大限にいかし、勝利のために全力をあげるものです。
一、今回の選挙戦で、日本共産党の訴えを全有権者規模で届けきることができませんでしたが、その最大の問題は、もてる力を総発揮することに成功していないことにあります。それだけに、当面する総選挙では、この弱点の克服のために、今度こそ「支部が主役」で全支部・全党員が決起することに執念をもやし、とりくみを抜本的に強める決意です。地域支部はもちろん、職場や各分野の支部の全党員が力を発揮することによってこそ、勝利をきりひらくことができます。この点で、活動参加をひろげることに成功した選挙区・支部の教訓をほりさげつつ、「全党員がたちあがれば勝てない選挙はない」を合言葉に頑張ります。
総選挙の投票日は8月30日が濃厚です。首都東京での新たな前進めざして奮闘する決意を重ねて表明します。