![](/akahata/img/title.gif)
2009年7月14日(火)「しんぶん赤旗」
非同盟外相会合始まる
核廃絶を主要課題に
【シャルムエルシェイク=松本眞志】第15回非同盟諸国首脳会議外相会合が13日、エジプトのシャルムエルシェイクで始まりました。
現議長国キューバのロドリゲス外相は冒頭あいさつで、非同盟運動は米ソ冷戦終結後の20世紀最後の10年間の困難な時期を乗り越え、発展途上国の利益を守るために奮闘してきたと強調。世界では国連憲章や国際法を侵害する行為、地域紛争、不公正な経済秩序、飢餓や貧困、核兵器の存在など解決すべき諸問題が山積みだとし、非同盟運動の重要性を指摘しました。
今回の首脳会議で新議長国となるエジプトのアブルゲイト外相は開会演説で「連帯なしの平和はなく、世界の発展と安定もない」と強調、「将来の世代が平和と安全に暮らす権利と機会を保護するために国際社会が連帯しなければならない」と訴えました。
エジプト外務省によると、会議では各国代表がイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区攻撃を非難、またイラン核問題については、同国の原子力平和利用の権利とともに、核兵器廃絶が非同盟運動の主要課題であることが確認されました。
また、ゲスト組織として同日から会議に参加した原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長はアブルゲイト外相と懇談。同外相は「エジプトは日本の原水爆禁止運動を激励している」と語り、高草木氏は「毎年の原水禁世界大会にエジプト代表からメッセージをもらっている」と応じました。
今後の会議には、全労連・神奈川労連の水谷正人議長も参加する予定です。