2009年7月14日(火)「しんぶん赤旗」
核密約
政府答弁修正を要求
衆院外務委員長“複数の証言得た”
河野太郎衆院外務委員長(自民党)は13日、国会内で記者会見し、1960年の現行日米安保条約締結時に結ばれた「核密約」=核兵器を搭載した米艦船・航空機の日本立ち寄りを認める日米の秘密取り決めについて、その存在を実名で明らかにした村田良平元外務事務次官など「知りうる立場の複数の人」から証言を得たことを明らかにしました。
証言した人物の肩書や人数は明らかにしませんでした。
河野氏は、核密約の存在について「信ぴょう性は極めて高い」として、これまで核密約の存在を一貫して否定してきた政府答弁の修正を要求。政府が衆院外務委員会で従来の答弁を繰り返した場合、「委員会は止まる」と述べました。
さらに、衆院外務委員会として、政府答弁の修正を求める決議を行い、総選挙後の同委員会にも引き継ぎたいとの意向を示しました。週内にも開かれる外務委理事懇で提起する考えです。
与党内や民主党内で核密約の公表と併せた「非核三原則」見直し論が強まっていますが、河野氏は「非核三原則を二にするとか二・五にするとか、いろいろな議論を全部出して、日本としてこうすべきだという議論が必要」と述べ、議論については必要性を強調しました。
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