2009年7月13日(月)「しんぶん赤旗」
都議選
日本共産党の当選者の横顔
大山とも子(53)現〈新宿区4〉
保育士14年、区議を経て都議に。都議会厚生委員長などを歴任し現在は文教委員長。都議団政策調査副委員長として政策立案の中核を担います。
都の認証保育所の問題で職員の水増しや劣悪な保育状況を調査に基づき告発。待機児童が激増するなか、認証保育中心だった都政を動かし、認可保育所の定員を増やさせました。経済的な理由で若者が高校を中退せざるを得ない状況を変えようと学費負担軽減を掲げて運動してきました。
畔上三和子(53)新〈江東区4〉
障害者施設と保育室での保育士を経て区議6期。「人の命を大切にする政治に」をモットーに、立候補者8人の半数が落選する定数4で前回失った議席を取り戻しました。
福祉の現場の労働条件は厳しく「職員の情熱だけでは続けていけない。福祉を大切にしない政治を変えなければ」と政治の道に進みました。ヒマワリのような温かい笑顔で誰にも親しまれる人柄と抜群の行動力で都民の願いを都政に届けます。
可知佳代子(60)現〈大田区8〉
看護師20年の経験から医療、福祉をよくするため政治を変えようと区議2期を経て都議に。革新都政時代には老人医療費無料化の運動に携わりました。都議選では「都政に福祉の心を取り戻そう」と呼びかけ、定数8に民主が4人擁立した激戦を勝ち抜きました。
公社化されて医師が減り産科を休止していた荏原病院で再開を求める運動を展開し、副委員長を務める都議会厚生委員会でも具体策を提案して4月から再開にこぎつけました。
田副 民夫(59)現〈世田谷区8〉
全国的にも知られた小児精神医療の治療の拠点である都立梅ケ丘病院の存続、小児医療の充実を一貫して求めてきました。「患者、家族の声を代弁してくれる」との信頼と都立病院存続の願いを担い新議会で奮闘します。
新銀行東京、オリンピック招致など石原知事のトップダウンの悪政に対決し、追いつめてきました。報告書の盗用も発覚した自公民の豪華海外視察を告発。不正を許さず、弱い立場の人に温かい政治をめざします。
吉田 信夫(59)現〈杉並区6〉
上田耕一郎元参院議員の秘書時代から培った調査力と交渉力。都政を動かす論戦の先頭に立ってきた大黒柱の都議団幹事長です。
群馬県の高齢者施設の火災で都民を含む高齢者が死亡した事件に関連し、劣悪な生活保護受給者の入居施設の実態を告発。多床型特養ホーム建設への補助を「検討する」との答弁を引き出しました。街頭労働相談などで出会った「派遣切り」の人々を救うため緊急対策を申し入れ。杉並の風景などをスケッチした水彩画も評判です。
古館 和憲(62)現〈板橋区5〉
区議6期を経て都政へ。文教委員長などを歴任し、学費が払えずに学業をあきらめてしまう生徒を出さないようにと、返済不要の奨学金給付条例や都立高校の授業料値下げ条例を提案しました。
30人学級を求める都民の請願が審議された5月の文教委員会で質問に立ち、24万人の署名に込められた都民の思いの強さを考えるべきだと迫ると、都側から、要望を「重く受け止めている」というこれまでにない答弁が得られました。
大島 芳江(59)新〈足立区6〉
「福祉を切り捨てる石原都政、追随する自公民『オール与党』は許せない。何としても都議会に」と訴え抜き渡辺康信都議団長の議席を引き継ぎました。
福祉事務所のケースワーカー10年、区議を7期務め、区議団長として吉田万三区政を支えました。福祉の専門家として困窮する人たちの立場で活動した経験を生かし、75歳以上医療費無料化や特養ホーム増設、都営住宅の新規建設などの実現へ全力をあげます。
清水 秀子(57)現〈八王子市5〉
「子どもの命を救いたい」との思いを胸に、市議時代から都立八王子小児病院を守り小児医療を充実させる活動を広げてきました。
3小児病院廃止条例が出された3月の都議会で、八王子小児病院が廃止されればNICU(新生児集中治療室)や医師が同乗するドクターカーが市からなくなり、夜間休日の小児救急にも大穴が開くと追及。開業医の小児医療研修や小児科医養成のための奨学金創設を実現させた実績を生かして奮闘します。