2009年7月12日(日)「しんぶん赤旗」
日米核密約を確認
元次官と衆院外務委員長面会
1960年の日米安保条約改定時に、核兵器を搭載した米軍艦船・航空機の日本への立ち入りを認めた日米核密約について、衆院外務委員会の河野太郎委員長は10日、核密約の存在をメディアに語った村田良平元外務事務次官と会い、核密約があったことを直接確認しました。河野氏が自身のメールマガジンで明らかにしました。
河野氏はメルマガで、京都に住む村田氏を訪問して話を聞いたとし、「結論から言えば、核密約はあった」と明言。その上で「外務委員長として、…政府が(密約はないとの)虚偽答弁をすることを認めない」とし、「外務委員会として、政府に答弁の修正を求めることを次の理事会で提案する」と述べています。
また、村田氏は、委員会で証言することに同意したが、事情で上京が難しく、理事会で決議すれば京都で出張尋問を行うことになるとしています。
一方で河野氏は、政府に答弁の変更を求める理由について「対北朝鮮の核抑止の議論を現実に行わなければならない」「非核三原則(持たず、つくらず、持ち込ませず)の核の持ち込みについても日米できちんと議論すべきだ」と述べています。