2009年7月10日(金)「しんぶん赤旗」
F22即時撤去求める
沖縄県議会、陳情を採択
全会一致
沖縄県議会6月定例会は9日、最終本会議が開かれ、米軍嘉手納基地に一時配備されている米空軍最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプターの即時撤去を求める陳情を全会一致で採択しました。
F22Aラプターは、6月から4カ月間の予定で同基地に一時配備されています。今年1月から4月にかけて行われた一時配備から1カ月あまりでの再配備に、地元自治体や住民からは「常駐化に向けての準備にほかならない」と危ぐする声が強まっています。
陳情書は、F22Aラプターが同基地のF15戦闘機や米海兵隊岩国基地のFA18などの外来機と合同訓練を繰り返し、さらに航空自衛隊のF15戦闘機との日米共同訓練を実施するなど、度重なる訓練、演習に住民が「睡眠薬を飲んでいるがうるさくて眠れない」「夜ぐらい静かにしてほしい」などと悲鳴をあげていることを紹介。同機の即時撤去に加え、共同訓練、外来機飛来の中止、深夜・未明の離陸の禁止なども強く求めています。
これ以外に沖縄県議会は、この日二つの陳情も全会一致で採択されました。一つは、名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う大浦湾作業ヤード設置計画の撤回を防衛省に求める陳情です。もう一つは、2008年12月に発生した米軍演習による流弾事件に関し、キャンプ・ハンセン内レンジ7を含む伊芸地域の基地の全面撤去を求める陳情です。
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