2009年7月7日(火)「しんぶん赤旗」
大成と鹿島、資格停止
橋崩落事故 ベトナム政府処分
【ハノイ=井上歩】2007年9月に日本の政府開発援助(ODA)事業として日本の建設会社が建設中だったベトナム南部のカントー橋が崩落し、作業員55人が死亡した事故で、ベトナム政府はこのほど、施工していた大成建設と鹿島の2社に対し、橋と道路の建設工事の受注資格を1年間停止する処分を決定しました。
処分は6月30日付で、同日から発効しました。ベトナム国内のあらゆる橋と道路の建設工事が対象。
カントー橋事故は工事中の橋げたを支える仮設支柱が沈下して発生。ベトナム建設省は昨年、本紙の取材に対し、施工者は設計基準は満たしていたが安全性の確保に問題があったとの見解を示していました。