2009年7月5日(日)「しんぶん赤旗」
鳩山民主代表
「架空」献金 90年代から
98〜04年 39人、総額1640万円
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民主党の鳩山由紀夫代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」による虚偽献金記載問題で、鳩山氏が虚偽と認めた2005〜08年以外にも故人をふくむ架空献金の疑いがあることが本紙の調べでわかりました。1998〜04年の7年間で、39人、のべ79件、総額1640万円を超します。
本紙は、鳩山氏側が05年以降、架空名義と認めた70人について、98〜04年にさかのぼり、友愛政経懇話会の収支報告書で同姓同名、同住所の「個人献金」を調べました。
これによると、▽98年3人(献金額の合計37万5000円)▽99年4人(96万円)▽00年2人(48万円)▽01年4人(82万円)▽02年8人(136万円)▽03年22人(574万円)▽04年36人(670万円)―と、架空名義の人数、献金額とも増加傾向にありました。
実人数は39人で、総額は1643万5000円でした。同時期に「個人献金」したのは、鳩山氏本人や母親、実姉や公設秘書なども含む合計72人。虚偽献金した39人は過半数の54%にのぼります。
鳩山氏は、6月30日の会見で、虚偽献金について、05〜08年の4年間で、約90人、のべ193件、総額2177万8000円にのぼると説明しています。
同日、鳩山氏側は、総務省に提出している05〜07年の3年分の政治資金収支報告書について、70人、のべ118件、総額1771万2000円分の個人献金を架空名義と認め、そっくり削除、その分を鳩山氏からの「借入金」と訂正しました。
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