2009年6月28日(日)「しんぶん赤旗」

在沖米軍 水光熱費の7割

99億円を日本負担 沖縄県推計

渡久地県議が質問


 沖縄県の米軍基地の水光熱費のうち思いやり予算から約99億円が支払われていることが26日、分かりました。沖縄県議会6月定例会一般質問で日本共産党の渡久地修県議の質問に答えたもの。上原良幸知事公室長が推計として示しました。

 答弁などによると、直近の在沖米軍基地の年間電気料金は、約106億円(2007年度)、同上水道料金は約26億6000万円(08年度)、同下水道料金は約5億4000万円(08年度)。このうち、71・7%を思いやり予算で支出しています。推計すると三つの水光熱費の思いやり予算の支出合計は99億円です。

 一方で沖縄県の昨年度の75歳以上の自己負担額は約84億1000万円です。

 渡久地県議は「99億円、思いやり予算から出る一方で(高齢者の医療費は)無料だったのがどんどん増えている。99億円削ればお年寄りの医療費無料化ができる。思いやる相手が違う」と詰め寄りました。

 上原公室長は「思いやり予算はわが国の安全保障の一翼を担っている在日米軍に負担している。米軍基地への負担の在り方については国政の場で十分に議論してもらいたい」と答えました。



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