2009年6月28日(日)「しんぶん赤旗」
小児病院存続は切実
東京 市田氏の訴えに共感
日本共産党の市田忠義書記局長は27日、東京都内の2カ所で街頭演説し、遠藤くに子都議予定候補(南多摩、定数2)と、たぞえ民夫都議(世田谷区、定数8)の都議選(7月3日告示、12日投票)での勝利を訴えました。前日には那覇市内4カ所で演説し、駆けつけた市田氏。気温30度を超える暑さの中、疲れをみせない気迫の訴えに多くの人が足を止め、真剣な表情で聞き入りました。
東京都の無慈悲な福祉切り捨てを糾弾した市田氏は「都民の怒りの焦点となっているのが、清瀬、八王子、梅ケ丘の都立3小児病院つぶしです」と述べ、自民・公明の都議が小児病院閉鎖に躍起になっていることを批判。一方、民主党の都議が、病院閉鎖を前提に、病院の敷地内の立ち木だけを心配していることを指摘すると、「へー」という驚きの声が上がりました。
市田氏が「日本共産党は新しい都議会に、小児病院の存続条例を提案します。小児病院を守りたいというみなさんの願いを、党派や立場を超えて日本共産党にお寄せください」と呼びかけると、街頭から大きな拍手が起こりました。
市田氏は「自公民オール与党の都政は、福祉をつぶし、教育を犠牲にして、オリンピック誘致を口実に10兆円もの巨大開発をやろうとしている。そんなお金があるのなら、都民の命や暮らし、『派遣切り』された労働者のために使うのが当然ではないか」と力説。「民主党は都政の与党です。対決の構図は自公民オール与党か日本共産党かだ」と述べると、「そうだ」の声と拍手が起こりました。
70代の男性は「小児病院廃止は初めて聞いたけど、あり得ない。少子化なんだから子どもを大切にしなきゃ」と憤ります。
買い物で通りがかった女性(50)は「小児病院の閉鎖は子育て世代にとっては切実な問題。私の親も79歳なので、病院の統廃合や医療費はひとごとではない。75歳以上のお年寄りの医療費無料はぜひ実現してほしい」と話しました。
各党の演説を聞いているという零細企業経営者の男性(59)は「市田さんの話で、日本が独立した国ではないというのがわかった。零細企業が伸びるためには共産党しかないと思っている」と感想を語りました。