2009年6月26日(金)「しんぶん赤旗」
米国とベネズエラ
両国大使が復帰へ
南米ベネズエラのマドゥロ外相は24日、同国北部マラカイで記者会見し、昨年9月の召還以来空席となっている駐米大使が今週中にも復帰することを明らかにしました。米国務省のケリー報道官も同日、駐ベネズエラ大使の復帰を決めたことを確認しました。
ベネズエラ各紙によると、トーマス・シャノン米国務次官補(米州担当)とマドゥロ外相が22日、電話で会談し、「できるだけ早く」相互に大使を復帰させることで合意したといいます。
マドゥロ外相は、記者団に対し、「われわれの立場は明確であり、前進する準備がある」と強調。ベネズエラ政府は前任の大使を再派遣する予定です。一方、米国は人事や復帰の時期について詳細を明らかにしていません。
オバマ米大統領も出席した4月の米州首脳会議では、ベネズエラのチャベス大統領とクリントン米国務長官が会談し、相互に大使を復帰させる方向で検討することを確認していました。
ベネズエラ政府は、ボリビアで反政府勢力による暴動が激化した昨年9月、背後に革新政権打倒を狙うブッシュ米政権による介入があると指摘。ボリビア政府に連帯して駐ベネズエラ米大使を追放しました。これを受けて、米国も駐米ベネズエラ大使を追放。この時以来、両国の大使は空席のままでした。