2009年6月24日(水)「しんぶん赤旗」

政治に暮らしを思いやる心を

総選挙・都議選 市田書記局長訴え

東京・北区で演説会


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(写真)総選挙、都議選での躍進を訴える市田忠義書記局長=23日、東京都北区の赤羽会館

 総選挙と都議選投票日を目前に控え、激烈な選挙戦が展開されるなか、日本共産党の市田忠義書記局長は23日、東京都北区で開かれた党演説会に臨みました。演説前に市田氏のサイン会も行われた会場には、「今回の選挙では、共産党にどうしても伸びてほしい」と知り合いに声をかけて参加した男性(65)など多くの参加者で2階席も埋まり、ロビーにも人があふれる超満員となりました。

 市田氏は、深刻な雇用破壊、社会保障の切り捨てと「国民の暮らしと権利を守るルール」をズタズタにしてきた自公政治の実態を鋭く告発しました。

 なかでも、麻生・自公政権が新しい「骨太の方針」に消費税引き上げ方針を書き込んだことを指摘すると、会場からは「おかしいよ」との声も。市田氏は「民主党も時期と手法の違いはあっても財源といえば消費税しか浮かばない」と増税を競い合う両党の姿を具体的に告発。西松建設の違法献金事件の初公判では、民主党の小沢一郎前代表側の「天の声」を期待して献金が行われた事実が指摘されたにもかかわらず、鳩山由紀夫代表も岡田克也幹事長もそろって“党としてコメントする必要がない”などと開き直っていることをあげ、自民党と同じ金権体質にまみれている実態を批判しました。

 一方、企業献金にも政党助成金にも頼らず、日常的に国民と結びついて活動する日本共産党の姿を示し、「こういう党だから大企業にもアメリカにも遠慮なくモノがいえる」と市田氏が訴えると、聴衆からは大きな拍手。最前列で手を振って声援を送っていた女性(68)は「生活が苦しくて毎日がつらくてしょうがなかったけど、演説を聞いて生きる希望がわいた。共産党は汚れたカネは受け取らない。だからこそ私たちの政党なんだと思う」と話していました。

 さらに都政に話をすすめた市田氏は、東京都には、都民のために使えるため込み金が1兆6000億円もあることをあげ、「ないのは、お金ではなく都民の暮らしを思いやる心だ」として、日本共産党の前進の必要性を強調。元契約社員の女性は、「市田さんの話を生で聞いて感動した。本当に政治を変えないと世の中は良くならない」と感想を話していました。

 演説会では、池田真理子衆院東京比例予定候補、池内さおり衆院東京12区予定候補、そねはじめ都議がそれぞれ決意を表明しました。



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