2009年6月20日(土)「しんぶん赤旗」
新国立劇場に自省要求
芸術監督交代人事 演劇人ら声明
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新国立劇場芸術監督の交代人事問題で、演劇人20人と日本劇作家協会など3団体は19日、都内で記者会見を開き、「新国立劇場の自省と再生を願う演劇人の声明」を発表しました。同劇場運営財団理事で劇作家の永井愛氏は、理事辞任届を、遠山敦子理事長に送付したことを明らかにしました。
財団は昨年6月、就任1年弱の鵜山仁芸術監督の後任に演出家の宮田慶子氏を発表しましたが、選定の経過に疑問があるとして、演劇関係者らがこれまで2度にわたり、経過説明を求めていました。声明では「この問題を曖昧(あいまい)にしたまま幕引きをはかろうとする」財団を批判。「財団が、次期芸術監督予定者選定にあたって事実をねじ曲げ、情報操作したことと、今回のような事態を招いたその後の対応を、許すことはできません」としています。
永井氏は理事辞任の理由について「3月の理事会で同問題に関する発言を制限され、不当な扱いを受けた」と説明。この理事会直後、小田島雄志理事が辞任を表明しており、理事の辞任は、永井氏で2人目となります。
会見にはほかに、井上ひさし(劇作家)、坂手洋二(日本劇作家協会会長)の各氏らが出席しました。声明に名を連ねた団体は、日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センター。