2009年6月14日(日)「しんぶん赤旗」
“学び守る運動を”学生集う
学費軽減10万署名よびかけ
全学連
学費負担軽減と就職の内定取り消しを許さないことを掲げた全国学生集会が13日、東京都目黒区の東京大学駒場キャンパスで開かれました。全日本学生自治会総連合(全学連)が主催。41学園166人が参加しました。集会後、アピールウオークをしました。
全学連の小山農委員長は学費や就職の問題をみんなで共有し、学びを守る運動をつくり、多くの国民に広げようとのべ、新しい「学費の負担軽減、高等教育予算増額をもとめる」署名を年内に10万人分集めようとよびかけました。
学費と就職活動の早・長期化の実態や各地の取り組みが報告され、「お金がなくて学業を断念することは自分たちや親の責任ではなく、政治の責任だ」との発言があいつぎました。
東大教養学部自治会の委員長は2クラスで学費問題を自分たちの問題としてとらえて学ぼうという決議をあげたと紹介。
愛知県の代表は学費無償化をめざす個人加盟のネットワーク「学費ゼロネット愛知(仮称)」の設立を報告しました。
都内の4年生は友人が内々定を取り消されたとのべ、自身も内定をもらっているが、担当者から「取り消されるかもしれない」と言われていると話しました。
奨学金とアルバイトで生活費をまかない、4年時の学費をためている福祉系の私立大学2年生は「福祉職は低賃金で卒業後の奨学金返済が不安。学ぶ機会も働く機会も保障される社会をめざして、学生や保護者などと一緒に活動していきたい」とのべました。
三輪定宣千葉大学名誉教授が講演。日本高等学校教職員組合、新日本婦人の会の代表が発言しました。