2009年6月11日(木)「しんぶん赤旗」
審査会の規程制定めぐり国会緊迫
憲法守れ 29万3000署名
衆院議員会館 共同センター集会
憲法審査会の規程制定の強行採決がねらわれる緊迫した情勢のもとで10日、労組や民主団体などでつくる憲法改悪反対共同センターは、衆院第1議員会館で集会を行い、憲法改悪に反対する署名29万2916人分を提出しました。
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主催者あいさつをした新婦人の玉田恵副会長は、改憲案づくりを含む改憲論議を国会で始動させようとする審査会の規程制定と「海賊対処」派兵新法案について、「憲法改悪にふみだすものだ」と批判。「せめぎあいの情勢のもと、一気に運動を広げ、総選挙で改憲を許さないとりくみを」とよびかけました。
各団体の代表が発言。「成人式で憲法を守って、平和な未来をつくろうとよびかけ署名を集めてきた。絶対に改憲を許さないためにがんばりましょう」(群馬県の新婦人藤岡支部)「この4年間、毎月9の日宣伝を続けてきた中で、署名する人の雰囲気も変わっている。草の根の運動を広げたい」(埼教組)「核兵器廃絶署名と憲法署名をセットで集め、改憲勢力にくさびを打ちたい」(年金者組合)と語りました。
国会情勢を報告した日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は、改憲手続き法を強行した安倍政権が2007年の参院選挙で敗北したことにふれ、「憲法改悪は、国民によって否定された」と指摘。「いま9条を守れは、国民の6〜7割に上る。国民が改憲を望んでいないもとで、憲法審査会の規程はつくるべきではない」と語りました。
集会後、参加者は衆院の議院運営委員に審査会の始動に反対する要請をしました。