2009年6月11日(木)「しんぶん赤旗」
ノルマ主義 信頼損ねる
金融被害 大門議員質問に参考人
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参院財政金融委員会は9日、金融商品取引法改正案・資金決済法改正案について、全国銀行協会、生命保険協会、損害保険協会などから参考人を招き、質疑を行いました。
日本共産党の大門実紀史議員は、「金融被害の背景にノルマ主義がある。販売スタッフの有期雇用契約にノルマを達成しなければ契約更新しない銀行の問題をとりあげてきたが、金融庁の銀行に対する監督指針に違反するものだ。全銀協として各行に注意を喚起してほしい」と要求しました。
全銀協の永易克典会長は「目標未達成を理由に雇い止めをすることは、有期雇用社員の就労や生活に大きな影響を及ぼすので、労働基準法、派遣法など関係法令をしっかり守ることが重要だ。営業を担当する社員らの給与体系が過度に成果主義に偏重することは、販売において不十分な説明になるなどの問題が懸念される」と発言しました。松尾憲治生命保険協会会長も「銀行でいえば手数料、われわれで言えば新契約に偏重したノルマ主義は、お客様の信頼を損ねる」と述べました。
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