2009年6月11日(木)「しんぶん赤旗」
タクシー規制
賃金制度の改善検討
こくた議員に国交省答弁
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9日の衆院国土交通委員会で、タクシー規制強化の法案質疑が行われ、日本共産党の、こくた恵二議員が質問しました。
タクシーの規制緩和で、需給調整規制などが廃止され、需要が増えないのに、増車や過度な低運賃競争が加速され、利用者の安全や運転者の労働条件が低下しました。この実態を踏まえ、政府案は、過剰な車台数の削減や新規参入・増車の抑制など、規制を強化するとしています。
こくた氏は、増車・低運賃が可能となるのは、「累進歩合制」や「名義貸し」などの禁止行為や類似行為が横行しているからだとして、京都MKタクシーの賃金システムを例に指摘しました。
MKタクシーは、売り上げが高くなればなるほど賃金の率も上がる、刺激性の高い仕組みをとっています。
こくた氏は、労働者にリスクを負わせ、経営者が損をしないような、法令違反すれすれの行為を許さず、経営実態に踏み込んだ指導、監督を強め、そのための厳格な法的規制を要求しました。金子一義国交相は、「厚労省と情報を共有して経営監査などにいかしたい」と答弁。同省の本田勝自動車局長は「賃金システムのあり方について検討しており、必要な改善を図っていきたい」と述べました。
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