2009年6月7日(日)「しんぶん赤旗」

核廃絶・９条・枯れ葉剤・紛争解決…連帯を強化

国際民主法律家協会

ハノイで大会

　【ハノイ＝井上歩】世界９０カ国以上の法律家が参加する国際非政府組織（ＮＧＯ）・国際民主法律家協会（ＩＡＤＬ）の大会が６日、ハノイで始まりました。ＩＡＤＬがアジアで大会を開くのは初めて。大会では各国の進歩的法律家が、５日間の日程で国際紛争と平和やグローバル化、司法の独立などについて議論し、核兵器の廃絶などを訴えます。

　大会には日本など約４０カ国とベトナムの法律家約４００人が参加。ジテンドラ・シャルマ会長は日本の憲法９条に言及し「あらゆる国で同じような（平和）条項を持つべき」だと強調しました。また枯れ葉剤被害の解決を訴えました。

　日本代表団長の松井繁明・自由法曹団団長は、世界に９条を広げる運動の拡大を紹介し、平和のための連帯強化を訴え。核廃絶についてオバマ演説に触れ､｢核兵器の恐怖から自由な社会を実現するため、ともにたたかおう｣と呼びかけました｡

　大会ではベトナムのグエン・ミン・チエット国家主席が「紛争や貧困を防ぎ、すばらしい社会をつくるために連帯を強めたい」とあいさつしました。