2009年6月6日(土)「しんぶん赤旗」
都議会
外環道推進 自・民・公が可決
補正予算 共産党は撤回要求
東京都議選(7月3日告示、12日投票)を前にした現任期最後の都議会定例会は5日の本会議で、国が整備路線化した東京外かく環状道路の用地買収に踏み出す補正予算案を自民、民主、公明各党などの賛成多数で可決し閉会しました。日本共産党、生活者ネットは反対しました。
|
日本共産党を代表して討論に立った村松みえ子都議は補正予算案について「一部にわが党や都民が要求した施策が盛り込まれたものの、中小企業融資を除く都民の暮らし・福祉に直接役立つ予算は201億円、全体の15%にすぎない」と述べ、国のばらまき対策に追随した大型幹線道路など従来型の公共事業重視を批判。とくに外環道について、1メートル1億円と過去最高額になるうえ、そもそも地方が負担の必要もなく全国知事会も廃止を求めている国直轄事業負担金を計上したこと、周辺住民や自治体から疑問の声があがり住民合意がないことを指摘し、整備費の撤回と計画中止を主張。都営住宅3000戸、認可保育所150カ所、特別養護老人ホーム100カ所の建設、75歳以上の高齢者の医療費無料化、30人学級の実施など暮らし・福祉を拡充することを求めました。
自民党は補正予算案を「わが党の基本的考えに沿ったもの」、公明党は「都民生活の安心確保に万全を期すもの」と称賛。都議選を前に、にわか「野党」ポーズを強める民主党は補正予算の着実な執行を求め賛成しました。
■関連キーワード