
2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」
公害被害に背向けるな
総行動 国に救済を要求
「公害被害者の切り捨てや自然環境の破壊は許せない」「国は責任をはたせ」―。第34回公害被害者総行動に参加した水俣病患者や、全国の大気汚染公害・米軍基地騒音・薬害などの被害者、被爆者、有明海沿岸漁民ら約400人が2日、環境・厚生労働両省前に座りこみ、「怒りのリレートーク」で国に被害救済などを求めました。
総行動に初めて参加した原爆症認定集団訴訟全国原告団のメンバーは「麻生首相は決断を」とかかれた横幕を手に、「認定基準の改正と原告全員の認定を」と訴えました。
水俣病やアスベスト公害の被害者らがつぎつぎマイクを握り、被害者救済に背を向ける国に抗議の声をあげました。抗がん剤の副作用被害に対する賠償を求めた薬害イレッサ訴訟弁護団の阿部哲二事務局長は、新薬を承認した国の責任をただし、被害者救済を訴えました。
全国公害患者の会連合会の西順司代表委員らは、新しい大気汚染物質であるPM2・5(微小粒子)の厳しい環境基準設定とぜんそくなどへの医療費助成制度創設などを訴えました。
■関連キーワード