2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」
自動車会社の派遣・期間労働者
6社に申し入れ
「非正規切りした社長さんに会いたい」
6月の株主総会を直前に、自動車会社による「非正規切り」とたたかう労働者が2日、東京都と神奈川県で「自動車会社の社長さんに会いたいツアー」と題し、自動車6社に対して直接雇用などを求めるいっせい申し入れを行いました。
首都圏青年ユニオン、JMIUのいすゞ自動車、日産自動車関連、栃木地域の各支部と愛知地本、日野自動車ユニオンが共同で、三菱ふそう、いすゞ、日産、トヨタ、ホンダ、日野自動車の各社に申し入れました。
ツアーには35人が参加し、本社前で「社長さんに会いたい」「話したい」とコール。
社長との面会はかなわず、三菱ふそうや日産、ホンダでは、社員がビルの外に出てきて対応しました。
三菱ふそうを「派遣切り」された首都圏青年ユニオンの林貴行さん(38)は「ぼくたちの首を切らないと、倒産する状況だったのか、聞かせてほしい」と発言しました。
日産では、横浜工場と日産車体湘南工場で派遣をしていた男性(35)たちが「職も住居も奪い、労働者を路頭に迷わせていいのか」と訴えました。「業務偽装」で期間制限に反して5年8カ月も働かされていた女性(28)=首都圏青年ユニオン所属=は、「日産は東京労働局から是正指導を受けているのに、何の連絡もありません。団体交渉に応じてほしい」と語りました。
11年間で104回もの契約更新のすえ、ホンダを雇い止めされた期間社員の男性(40)は、「ホンダ栃木製作所での交渉は、誠実とは程遠い」と強調し、誠意ある対応を求めました。
いすゞとトヨタでは、JMIUいすゞ支部の松本浩利委員長や愛知地本の平田英友委員長らがビル内に入り、申し入れをしました。いすゞ支部の男性(27)は「ひどい対応の会社が多かった。1社だけの問題にせず、みんなで頑張りたい」と述べました。