2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」
自民党
憲法審査会始動狙う
規程案、11日採決を提案
自民党が改憲原案の審査権限をもつ憲法審査会の始動を狙って、同会の規程案の採決を来週にも強行する構えをみせています。
2日の衆院議院運営委員会理事会では、憲法審査会の規程制定について、9日の同委員会で各党の自由討議を行い、11日の本会議で規程案を採決する方向で、野党と合意したいとのべました。野党側はこれに同調せず、引き続き協議することになりました。
理事会後、自民党理事の一人は「来週には決着させる。できれば民主党との合意でやりたいが、現実的には難しい。合意がないままに進めることは不本意だが、かえって国民の関心を呼ぶ機会になる」などとのべ、与党単独でも強行する姿勢を明らかにしました。
また「会期は延長されるが、いつ解散になるかわからない」として、あくまで早期議決を目指すとしました。
憲法審査会規程が議決されれば、改憲原案にむけての議論などが可能となり、憲法改悪をめぐる動きが重大な段階を迎えることになります。
■関連キーワード