2009年6月2日(火)「しんぶん赤旗」
保育所整備目標1.5倍
党都議団が一貫して要求
東京都 今年度方針
東京都の石原慎太郎知事は1日に開かれた都議会本会議の所信表明で「経済情勢の悪化もあって保育ニーズは高まっている」とし、保育所などの2009年度の整備目標を1・5倍に引き上げる方針を明らかにしました。
都は07年に「保育サービス拡充緊急3か年事業」を策定。認可保育所、認証保育所、認定こども園、家庭福祉員(保育ママ)を08年度から3年間で1万5000人分(うち認可保育所、認証保育が各6500人)を整備する計画です。都が1日発表した方針は、09年度目標を5335人から8000人に増やすもの。
都福祉保健局は「増員の内訳は区市から計画があがってこないとわからない。10年度の整備目標については新たに策定する次世代育成支援後期行動計画の策定に合わせ設定する」としています。
日本共産党都議団は5月11日に記者会見し、4月1日時点で保育園に入れない待機児が昨年同月に比べ1・5倍に急増しているとの調査結果を発表。同日、待機児解消にむけ、保育所の量・質の充実をすすめ、3年間で認可保育所を1万5000人分増やす提言を発表しました。
3月12日の都議会予算特別委員会で大山とも子都議が保育園への入所申請が急増していると指摘、区市町村への支援と都の整備事業を前倒しで実施し目標を引き上げるよう要求していました。