2009年5月30日(土)「しんぶん赤旗」
米兵性犯罪繰り返すな
ジェーンさんと沖縄副知事懇談
二〇〇二年に米海兵から性的暴行を受けたジェーンさん(オーストラリア出身・仮名)が二十九日、米兵による性犯罪被害を繰り返させないための取り組みとして沖縄県を訪問しました。安里カツ子副知事らと懇談し、被害の苦しみ、実態などを訴えました。
安里副知事は「性犯罪は女性の人権を蹂躙(じゅうりん)し許されない」とし、昨年の米兵による少女暴行事件にふれ、「県としても二度とあってはいけないと神経をとがらせている」と応じました。
ジェーンさんは著書『自由の扉』を手渡し、二十四時間体制の「レイプ緊急支援センター」の必要性などを訴えました。懇談には、日本平和委員会の千坂純事務局長、玉城ノブ子党県議副団長、前田芙美子・新婦人県本部会長が同席。
千坂事務局長は「こうした性被害が日米地位協定のもとで生まれ、被害者が訴え出ても、米兵を裁かない体質が『裁判権放棄密約』で作られている。県としても、政府をただしてもらいたい」と強く要望しました。
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