2009年5月27日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長、駐日南ア大使と懇談

核兵器廃絶への協力で一致


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(写真)ガート・J・グロブラー駐日南アフリカ大使と懇談する志位和夫委員長=26日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、党本部で南アフリカ共和国のガート・J・グロブラー駐日大使と懇談しました。

 志位委員長は、新任の同大使を歓迎し、前大使が日本共産党の大会に参加したことなどに触れ、日本共産党と南ア大使館の良好な関係を今後とも継続し、新アジェンダ連合の一員である南ア政府と核兵器廃絶での協力をいっそう強めていきたいと表明しました。

 大使は、今年は南アフリカがアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃で民主主義に移行して十五年目で、民主主義と国民生活向上で成果を上げている現状を説明。大使館に届けられた志位委員長のオバマ米大統領あての書簡を読んだが、そこに示された考えは「私たちの考えと共通しています」と表明し、本国政府に同書簡を伝達したと述べました。

 志位氏は、オバマ大統領のプラハ演説の歴史的重要性に触れ、「国際社会が世論と運動を強めることが重要です」と述べ、核廃絶を正面から主題とした国際交渉を始めることがもっとも大切だと指摘しました。

 大使は「完全に同意します」と述べ、オバマ演説を評価するとともに「実際にどう実行に移されるかが問題です」として、米国の包括的核実験禁止条約(CTBT)批准や、核廃絶への時間枠の設定などの具体的な措置を求めていると述べました。

 また志位氏が、北朝鮮の核実験問題にきびしく抗議したことを伝え、北朝鮮に核兵器開発を放棄させるために、国際社会が一致して働きかけなければならないと述べると、大使は「完全に同意します。大変懸念すべき事態で、国際社会の協力が必要です」とこたえました。

 懇談には、南ア大使館のマリシア・ダシンスキー一等書記官、日本共産党の森原公敏国際局次長が同席しました。


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