2009年5月27日(水)「しんぶん赤旗」

原爆症解決 決断迫る

被爆者ら座り込み

厚労省前


 原爆症認定集団訴訟の原告や被爆者が二十六日午前、一刻も早い全面解決を求めて、厚生労働省前の日比谷公園(東京都千代田区)で四日間の座り込みを開始しました。二十八日の東京高裁判決をはさんで二十九日まで夜を徹して行われます。同日昼には国会に向けて行進し、「原告全員を救済せよ」との声を響かせました。

 原告二十人、被爆者八十人と支援者ら計二百人が座り込みや行進に参加。テントには大阪、岡山、熊本をはじめ首都圏の原告や被爆者が、たすきや輪にした折り鶴をかけ、原告の遺影を抱いて座り込みました。歩道にも横断幕を手にした被爆者が列をなしました。

 全国原告団の山本英典団長は、北朝鮮の核実験に怒りで声を震わせ、「核兵器は六十四年たっても人間を苦しめる残酷な兵器です。国は全員救済する心を持って全面解決してほしい」と訴えました。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳事務局長は「私たちの要求に、すべての政党が応えてくれると思う。東京高裁判決をてこに全員を救済し、原爆被害を軽く、小さく見せている国の誤りを徹底的に糾弾したい」と表明しました。

 日本共産党被爆者問題委員会の小池晃責任者・参院議員が、「政府に政治決断をさせ全面解決をかちとろう」と激励しました。衆・参議員面会所で日本共産党、自民、民主、公明、社民各党が行進を迎え、原告や被爆者と握手を交わしました。



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