2009年5月26日(火)「しんぶん赤旗」
民意削る衆院比例80減
民主代表が政権公約へ
民主党の鳩山由紀夫代表は二十五日、自民党の菅義偉選対副委員長が衆院の議員定数(四百八十)を五十以上削減すべきだとの考えを示したことについて「私どもは八十減らすと提案しており、たぶんマニフェスト(政権公約)に書く。五十じゃ足りない」と述べました。東京都内で記者団に語りました。
民主党は、旧自由党と合併して臨んだ二〇〇三年の総選挙マニフェスト以来、衆院議員定数のうち比例代表(百八十)を八十削減する方針を国政選挙で掲げています。鳩山氏の発言は、次期総選挙マニフェストでも同じ方針を盛り込むことを明言したものです。
国民を代表する国会議員定数の削減は、民意の切り捨てにつながります。とりわけ、比例代表は政党の得票に応じて議席を配分するもので、いまの選挙制度では唯一民意を正確に反映する部分。その大幅な削減は、民意を正しく反映できないゆがみをいっそう高め、多様な民意を切り捨てることになります。