2009年5月25日(月)「しんぶん赤旗」
“労働組合の力”実感
「派遣法抜本改正を」の声相次ぐ
全労連・非正規交流集会おわる
京都市内で開かれていた全労連の「第十七回非正規ではたらくなかまの全国交流集会」は二十四日、派遣労働者、パート労働者、介護ヘルパー、最低賃金問題、外国人労働者など七つの分科会を開いて終了しました。
派遣・期間労働者らが参加した分科会では、いすゞ自動車、光洋シーリングテクノ、三菱ふそう、福山シャープなどのたたかいが紹介されました。
「(休業処分を違法とする)仮処分決定を勝ち取った。これを力に正社員化を求めていく」(いすゞ)、「労働組合に入り、支援を広げて解決できた」(シャープ)、「労働組合の力で正社員化を実現してきた」(光洋)と発言。「たたかいを広げて派遣法を抜本改正させよう」と強調する発言が続きました。
最低賃金問題の分科会では、「月十二万円にしかならず、生活保護を申請している」(京都府の臨時職員)と実態を告発。「不況打開のため最低賃金の引き上げが重要だ」との世論と運動を広げようと語り合いました。
「落札価格は予定価格の半分。時給は最低賃金すれすれ」(大阪市の清掃事業)など公共発注が低賃金をつくりだしていることが報告され、適正賃金を入札などに反映させる公契約条例の制定運動を呼びかけました。