2009年5月23日(土)「しんぶん赤旗」
米失業率10%突破へ
議会予算局長が証言
【ワシントン=西村央】米議会予算局(CBO)のエルメンドルフ局長は二十一日、下院予算委員会で証言し、同国の失業率が今後も上昇、10%を突破するとの見通しを示しました。
同局長は、今年第一・四半期にマイナス6・1%だった国内総生産(GDP)成長率は、ことし下半期にはプラスに転じるものの、本格的な雇用増にはつながらないとの見方を提示しました。
米国の失業率は四月に9・6%の二十五年ぶりの高水準となっていました。10%台だったのは、レーガン政権一期目の一九八二年九月から翌年六月までの十カ月間。見通しどおりに上昇すると、この時以来の高失業率となります。