2009年5月21日(木)「しんぶん赤旗」
新型インフル
「マスクがない…」
関西 高値取引も
「マスクがどこにもないんです。どうしたら買えますか」「マスクは布で自分で作ってもいいんでしょうか? 電車で乗客が八割がたマスクしてはる。マスクしてないと感染を広げるみたいで…」
二十日、編集局にもこうした問い合わせが相次ぎました。厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部の担当者は、「四月三十日に、日本衛生材料工業連合会を通じて各メーカーにマスクの増産を要請しています。二十四時間態勢で生産を急いでもらい、関西地域に優先的に回してもらっていますが、入荷してもすぐに売り切れる状態です」と語ります。
ネットオークションでも、マスクが高値で取引されています。五十枚入りの不織布製マスクが一箱一万九千八百円で落札されるなど、通常の十倍―二十倍で取引されているもようです。
布製マスクはウイルスを通過させるため、不織布製がより有効と考えられますが、マスク自体、感染を防ぐ効果については科学的に証明されていません。睡眠をとり、バランスのよい食事をとる、ストレスをためないなど、免疫力を低下させないことが感染予防の基本とされています。
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