2009年5月20日(水)「しんぶん赤旗」
原爆症訴訟の全面解決を
制度抜本改正求める
東京で集会
原爆症認定集団訴訟の全面解決と制度の抜本改正をめざす「にんげんをかえせ!」東京集会が十九日、東京都内で開かれ、被爆者や原告、支援者ら約百人が参加しました。東京都原爆被害者団体協議会(東友会)と東京おりづるネット(原爆裁判の勝利をめざす東京の会)の主催です。
政府は二十八日に迫った東京第一次訴訟・控訴審判決をみて解決に向けた政治判断をするとしています。
会場正面には東京の原告らの遺影が飾られ、亡くなった原告二十五人の名を紹介。全員で黙とうしました。
集団訴訟運動の六年間がスライドで上映され、被爆者や原告が「姉は病院での尋問で声を振り絞り『戦争は二度としてはいけない』と訴えた」「病気で亡くなる三カ月前に法廷で証言しなければならないような非人道的な行政はあってはならない」と語りました。
全国と東京の原告団長、山本英典氏が東京の原告八十二人を紹介し、「運動が大きな扉を開けつつある。体の状態が悪い原告が多く、これ以上裁判を引き延ばせない」と支援をよびかけました。
東京弁護団の高見沢昭治団長が東京高裁判決の争点について紹介。全国弁護団連絡会の安原幸彦副団長が全面解決に向けた方針をのべ、「原告全員の救済は譲らない。総理の決断を求め、圧倒的な世論で解決をかちとる」と表明しました。
集会では、日本共産党から、そねはじめ都議と、訴訟医師団に加わる谷川智行党衆院東京ブロック予定候補があいさつしました。
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