2009年5月16日(土)「しんぶん赤旗」

最賃引き上げ 景気に効果

時給1000円求め行動

国民春闘共闘


 全労連などでつくる国民春闘共闘は十五日、まもなく審議が始まる最低賃金について、生活保護基準を上回る時給千円以上への引き上げを求める行動に取り組みました。

 地域別最低賃金の時給は、最高の七百六十六円(東京、神奈川)から、最低は六百二十七円(宮崎、鹿児島、沖縄)。改正最低賃金法で下回ってはならないとされた生活保護基準の時間額(全労連試算、月百五十時間)は全地方でほぼ千円台になり、大幅な引き上げが求められています。

 厚生労働省前の行動には約三百人が参加。全労連の小田川義和事務局長は、「経済が悪化する今こそ、内需を拡大し、労働者の貧困を深刻にさせないため、時給千円以上に引き上げを」と訴えました。

 全労連の伊藤圭一調査局長は、低賃金が長時間労働と健康破壊を招いていると指摘。最賃の引き上げは地域の景気対策に効果があると強調しました。

 生協労連の代表は、「パートの時給は最賃とほぼ同じで、生活は大変だ」と訴え。東京地評の代表は、現行の最賃制度が都市部と地方の格差を広げていると指摘し、地域間格差をなくす全国一律制度を求めました。

 国会議員や厚労省、日本商工会議所、中小企業団体全国中央会などに要請しました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp