2009年5月15日(金)「しんぶん赤旗」
障害者自立支援法
廃止になるまで頑張ろう
政府案受け緊急集会
政府の障害者自立支援法「改正」案をめぐる緊急フォーラム(主催=10・31全国大フォーラム実行委員会)が十四日、東京都千代田区で開かれ、全国から二百五十人を超える人が参加しました。
全日本ろうあ連盟副理事長の石野富志三郎さんがあいさつ。障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会の三沢了さんが、政府案や運動の経過などについて報告しました。
その中で、政府案について▽「応能負担」にしたというが今の軽減措置を続けるというだけであること▽法付則で「三年後に見直す」としていた障害範囲の定義と所得確保の措置の明確化を先送りしたこと▽介護保険との統合が狙われていることが指摘されました。
その後のシンポジウムでは、「施設利用費は給食費と合わせて依然として障害者の重荷になっていること」「政府案は難病患者をおきざりにしていること」「地域の相談支援事業で障害者委員が少なく、声が反映されにくいこと」「障害児を受け入れる施設が不足していること」などが報告されました。
日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員があいさつしました。小池氏は「政府の『財源がない』という言い訳は、十五兆円の補正予算で通用しなくなった。東京外環道三百二十メートル分の建設費用があれば、障害者のサービス料一割負担はなくせる」とのべ、参加者から拍手が起きました。
日本障害者協議会代表の勝又和夫さんが閉会あいさつし、「障害者自立支援法の廃止まで運動を強めよう」と訴えました。
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