2009年5月6日(水)「しんぶん赤旗」

核廃絶の主張相次ぐ

NPT再検討 準備会合始まる


 【ニューヨーク=西村央】二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に、第三回準備会合が四日、ニューヨークの国連本部で始まり、各国から核保有国に対して廃絶に向けた努力を求める発言が続きました。準備委員会は十五日まで。再検討会議に向けた議題などを盛り込んだ文書を採択する予定です。

 委員会では潘基文(パンギムン)国連事務総長が、米国のオバマ大統領が四月にチェコのプラハでおこなった演説を通じて、核軍縮に向けた機運が高まっていることをあげ、「不拡散で進展の好機」であるとし、国際社会の努力への期待を表明しました。

 各国の基調演説で「非同盟諸国」を代表したキューバのモレノ国連大使は、「核兵器の全廃こそが、核兵器使用の脅威をなくす唯一の完全な保障」だと非同盟諸国は確認しているとし、再検討会議では核軍縮の時間枠の設定を要求すべきだと主張しました。

 核兵器廃絶で独自の提案をしている「新アジェンダ連合」(ブラジル、エジプト、ニュージーランドなど七カ国)を代表したスウェーデンのエルストロム国連大使は、米ロの戦略核削減の動きや、包括的核実験禁止条約の新たな批准に向けた努力に歓迎を表明。同時に、「新アジェンダ連合は、二〇一〇年再検討会議を前にこれらを含む諸課題で完全で透明性のある進展を期待している」とのべました。



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