2009年5月4日(月)「しんぶん赤旗」
「稲の旋律」撮影始まる
千葉・横芝光町
「しんぶん赤旗」に連載され好評を博した小説『稲の旋律』(旭爪あかね著)が映画になります。題名は「アンダンテ〜稲の旋律〜」(金田敬監督、同映画製作委員会が製作)。舞台となる千葉県横芝光町で三日、撮影が始まりました。
物語は、人付き合いが苦手で家に引きこもる二十九歳の千華と、自然農業に取り組む四十六歳の晋平との往復書簡を通して、経済効率優先の社会での若者や農家の葛藤を真摯(しんし)に掘り下げます。
この日は旭爪さんも訪れ、千華役の新妻聖子、晋平役の筧利夫、千華の同僚・逸子役の秋本奈緒美各氏らの田植えシーンを見守り「いい題名、配役にしていただき完成が楽しみです」と語りました。
町では同映画を支援する町民の会(会長=佐藤晴彦町長)を発足。今では使われなくなった手押し型の田植え機を町職員が探し回り、晋平のモデルの土屋喜信さんが田植えを手ほどき。町民がたけのこ料理でもてなしました。日本共産党の越川洋一町議も、撮影に合わせて田植え時期を遅らせる水田を提供。現場では「苗はこう持って」「筧さん、違和感ないね」とにぎやかな声が飛び交いました。
「アンダンテ」とは音楽用語で「歩く速度で」の意味です。