2009年5月4日(月)「しんぶん赤旗」
来月から 新田原基地 大改修へ
宮崎「米軍基地化」を懸念
米軍再編にともなう日米共同訓練が実施されている宮崎県の航空自衛隊・新田原(にゅうたばる)基地(新富町)で、「仮」滑走路建設、調整池整備など大規模な改修工事が六月から始まることが、三日までにわかりました。
新富町基地対策課によると、「仮」滑走路建設にともなう雨水・排水対策として、六月から調整池の新設・改修が始まります。
「仮」滑走路建設は八月から。トラック四百四十台が砕石の運搬で基地周辺を往来するとしています。
町は、児童の通学などに安全上の懸念があることから、連休明けにも国と対策を協議したいとしています。
「仮」滑走路は、既存滑走路の南側に並行して長さ二千七百メートル、幅四十五メートル。来年三月完成の見通し。
その後、四階建て二百人の米兵が利用可能な宿舎を建設。同時に、既設滑走路、誘導路、駐機場の補強・かさ上げ工事が行われ、二〇一一年度完成の予定です。防衛省によると、同年度までに「計上した実質的な予算は約八十八億円」です。
滑走路の改修・補強は、C17大型輸送機などが離着陸できるよう、米軍の要請に応じたもの。「新田原の米軍基地化」が懸念されています。
■関連キーワード