2009年4月30日(木)「しんぶん赤旗」
消費税増税反対の願いこぞって日本共産党に
志位委員長が演説
千葉・館山
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ゴールデンウイークの幕開けとなった二十九日、千葉県館山市で、総選挙勝利に向け、日本共産党の志位和夫委員長を初めて迎えた党演説会が開かれました。太平洋を望む房総半島南端、春真っ盛りのすがすがしい日差しの中、南総文化会館大ホールには、「志位さんはテレビでよく見るが、話がわかりやすい。お誘いをうけ、今日は楽しみに来ました」(元自治会長)などの思いを胸に聴衆がつめかけました。保守系地方議員、漁協、商工会議所の幹部の姿もありました。
「どうか日本共産党をのばして、国民が元気で安心して暮らせる新しい政治をつくりましょう」。志位氏がこう呼びかけ、政治とカネ、暮らし、平和と外交など、日本と世界をめぐる熱い焦点について正面から語ると、随所で大きな拍手と「そうだ」「頑張れ!」の声援が上がります。
志位氏は、前日に衆院で審議入りした補正予算案を取り上げ、「入り口は一年限りのばらまき、出口は消費税増税では、暮らしも景気も良くならない」と力説。十三・九兆円の巨額の財政出動をしながら、国民向けには一年限りのばらまきだけで、大企業向けには巨大道路、株式の買い取り、減税などの優遇を盛り込み、その穴埋めは消費税増税でまかなおうとしている実態を厳しく告発しました。
そのうえで、日本経済の立て直しには、「外需頼みから内需主導に、大企業応援から家計・中小企業・農業を応援する政策への転換が必要です」と力を込め、雇用、社会保障、農林漁業の再生・拡充へと自公政治の大本を転換する決意を表明しました。
また志位氏は消費税について、「社会保障のため」との口実で導入され、二十年が経過したが、「良くなったといえる福祉が一つでもあるでしょうか」と問いかけました。
消費税導入以来、二百十三兆円もの税金を庶民から吸い上げる一方、大企業が納める税金は百八十二兆円も減っている実態を示し、「消費税は最悪の『貧困促進税』『大企業優遇税』です」「この問題は選挙戦の大争点。消費税反対、食料品は非課税という願いを共産党に託してください。全力で頑張ります」と訴えると、聴衆は割れるような拍手で応えました。
志位氏は財源問題について、五兆円の軍事費などのムダをはぶく、大企業・大金持ち優遇税制をただすなど、日本共産党の政策を堂々と示し、これにも大きな拍手が起こりました。
ある漁協の組合長は「来てよかった。若者が共産党に期待しているという話に驚いた。うそのない政党だから信頼されているんだろう」と話し、君津市から来た農家の男性(71)は「コメの価格をペットボトルの水と比較した話にびっくりした。志位さんの話した農業政策に期待している」と語りました。
演説会では、女性保護長期収容施設「かにた婦人村」の天羽道子施設長があいさつ。はたの君枝、加藤英雄両衆院南関東比例予定候補が総選挙勝利に向けた決意を表明しました。
志位氏は演説会後、参加した青年らと懇談しました。
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