2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」
認可保育所 質量充実を
山下議員要求 厚労相「努力する」
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日本共産党の山下芳生議員は二十七日の参院行政監視委員会で、経済的に困窮する家庭が増え、保育ニーズが急増しているなか、認可保育所の「質、量両面の充実を保育政策の中心にすえるべきだ」と要求しました。
山下氏は、「今の子と親の置かれている状況は深刻だ」と述べ、東京や大阪で保育関係者から寄せられた現場の声を紹介。発達障害や虐待の問題をかかえる子どもも確実に増えているとして、「発達を支える場となっている認可保育所の役割は、ますます重要になっている」と強調しました。
山下氏は、一九九〇年の子ども数と認可保育所数を百とした場合、二〇〇八年の児童数は百二十三・五と二割以上増える一方、保育所数は百・九で「ほとんど増えていない」と指摘。認可保育所の不足が、「今、深刻になっている待機児童数の根本原因だ」と政府の認識をただしました。
舛添要一厚生労働相は、「率直にいって相当がんばっているが、(それ以上に)ニーズが高まっている」と述べ、保育所不足は認めました。
また山下氏は、保育室の面積、保育士の配置人数など国が決める認可保育所の「最低基準」が、「実態とかい離している」と強調。保育士数は、国の「最低基準」(約十七万六千人)に対し約三十二万人で、基準を超えた人員を自治体や保育所が独自に負担していると指摘。「四十年間も、配置基準と保育単価がそのままだ。量・質の改善というなら、まずここを引き上げることが必要だ」と迫りました。
舛添氏は、「問題意識は同じ。そういう方向での努力をしたい」と述べました。
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