2009年4月25日(土)「しんぶん赤旗」
ニート問題、貧困と一体
参考人質疑 政策立案に若者必要
衆院青少年問題特別委員会は二十四日、ニート(若年無業者)やひきこもり青少年を支援する対策についての参考人質疑を行いました。
東京大学の玄田有史教授は、貧困世帯や、単身世帯からニートになってしまう若者が多いとし、「ニート問題は貧困問題と表裏一体にある」と述べました。
NPO法人「育て上げ」ネットの工藤啓理事長は「若年支援の政策立案の場に若者がいないのでは政策が若者に反映されない」と話しました。
日本共産党の石井郁子議員は「ニートなど若者の就労支援について何を大事にすべきか」と質問。玄田氏は「非正規雇用の就労状況をいかに改善するか。非正規雇用で最悪なのは、転々と転職するケースだ」と述べました。
また石井氏は、高校卒業後に正規雇用に就きたいと希望しながら派遣労働などで働き続ける若者が多いと指摘し、「社会として若者の自立を支えるセーフティーネットはどうあるべきか」と尋ねました。
玄田氏は「(若者を)サポートする人材の計画的育成が必要だ」と話しました。
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