2009年4月24日(金)「しんぶん赤旗」
“入り口”は一年限りのバラマキ
“出口”は消費税増税
政府の経済対策を批判
日本共産党の志位和夫委員長は二十三日の記者会見で、政府の「経済危機対策」とそれにもとづく二〇〇九年度補正予算案について、「“入り口”は選挙目当ての一年限りのバラマキ、“出口”は消費税の増税だ。これでは暮らしにも景気にも役立たない」と批判しました。
志位氏は、政府の経済対策について、事業規模が五十六・八兆円、財政支出が十五・四兆円という規模だが、「国民へのメニューはみんな一年限りのバラマキだけだ。どうやって暮らしを守るのかについての展望がまったくない」と指摘。「一方で、大企業や大資産家に対しては大型公共事業と減税のバラマキをやる。財源はすべて赤字国債や建設国債でまかなって、穴埋めは結局消費税増税だ。これでどうして暮らし、景気がよくなるか」と述べました。
その上で「本気で国民の暮らしと営業を守っていくことを考えたら、これまでの政策の反省と転換が必要だ。雇用、社会保障、農業、中小企業などで、庶民の家計を応援していく目線に立った政策に転換することを求めていく」と表明しました。
政府・与党が二十七日にも補正予算案の審議に入ろうとしていることについては、「規模も大きく、大変な中身が提起されており、わずかな審議時間で成立させようというのはまったくの論外だ。補正予算案が提起されたからには、徹底審議を求め、経済危機に対する抜本的な対案も提起する」と述べました。