2009年4月23日(木)「しんぶん赤旗」
派遣社員ら国に迫る
守れ雇用・営業・暮らし
中央総行動
「非正規切りをやめよ」「仕事をよこせ」。東京都心の国会や霞が関周辺で二十二日、労働者や中小業者ら約二千人の声が響きわたりました。全労連など二十二団体でつくる「許すな! 雇用・営業・暮らし破壊」緊急行動実行委員会の中央総行動。派遣労働者らを先頭に国会や省庁要請、デモ行進などを行い、「使い捨て雇用をなくせ」「国は中小企業を守れ」などと訴えました。
日比谷野外音楽堂で開いた集会では、派遣切りに立ち向かう派遣労働者ら約八十人が勢ぞろい。日本トムソンの姫路工場(兵庫県姫路市)の派遣労働者(21)は、「正社員の組合とみなさんの支援で、直接雇用を勝ち取りました」と報告。大きな拍手と声援を受け、引き続き正社員化めざしてたたかうとのべました。
あいさつした全労連の大黒作治議長は、大企業に雇用確保など社会的責任を果たさせ、内需主導の経済に転換させることが緊急の課題だと強調。世論と共同の力で要求実現を迫り、総選挙・都議選と結んで政治を変えようと訴えました。
パナソニック電工の新潟工場(新潟県燕市)に四年間、違法派遣された男性(50)は二月、減産の休業で大幅に賃下げされ、自主退社に追い込まれました。所持金は千円ほどで、派遣会社の寮も出されました。「にいがた青年ユニオン」に入り、労働局に申告し、雇用を守れとたたかっています。「派遣労働は専門業務に限り、直接雇用を原則にすべきです。路頭に迷わないよう、国は雇用を安定させてほしい」と話していました。
日本共産党の小池晃参院議員が決起集会で連帯あいさつしました。
【Movie】4・22中央総決起集会で小池政策委員長があいさつ(09.4.22)
■関連キーワード