2009年4月16日(木)「しんぶん赤旗」

原子力空母用の工作船

米「放射能修理船」そっくり

横須賀


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(写真)GW艦尾近くに設置されているYR85(神奈川県平和委員会提供)

 米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港にする原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の原子力推進プラント(機関)に関連した装置や部品を修理する「管理産業施設」(CIF)の一つとみられる台船(バージ)が、米海軍が「放射能関係修理船」(YRR)と呼ぶ台船に酷似していることが分かりました。

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 CIFの存在は、キーティング米太平洋軍司令官の証言で判明したもの(本紙十四日付)。CIFとみられているのは、横須賀基地のGWの艦尾側に設置されているYR85、YR95、YR96、YRB30と呼ばれる四隻の台船と地上施設です。YRは「工作船」、YRBは「修理宿泊船」を意味します。

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(写真)海に浮かぶ左の台船がYR95、右がYR96(神奈川県平和委員会提供)

 このうち、YRRに酷似している台船は、YR85です。

 米国の民間軍事研究団体「グローバル・セキュリティー」のホームページによると、YRRは「原子力プラントのオーバーホール(点検・修理)を支援する」のが目的で、「原子力艦や原子力潜水艦に取り付けられている、放射性物質にさらされた機械や装置の汚染除去と修理」を行います。元はYR型の台船が、この目的のために改修されてきたとしています。

 今年一月から始まったGWのメンテナンスでは、米本土のピュージェット・サウンド海軍造船所(ワシントン州)から五百五十人の労働者が派遣され、作業にあたっています。これら労働者の出入りが最も多いのがYR85だといいます。

 CIFとみられる台船の一つがYRRに酷似していることは、横須賀基地でGWの原子炉修理が行われている疑惑をいっそう濃くするものです。



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