2009年4月15日(水)「しんぶん赤旗」
空母の母港撤回を
平和団体が市へ申し入れ
横須賀基地
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に原子力空母の原子力推進プラントに関連した装置や部品の修理施設が造られていることが米太平洋軍司令官の議会証言で判明した問題で、県内の平和団体の代表が十四日、横須賀市の蒲谷亮一市長あてに緊急申し入れを行いました。原子力空母配備阻止県闘争本部、原子力空母の配備を阻止する三浦半島連絡会、県平和委員会、県と横須賀市の原水爆禁止協議会による行動。
原子炉関連のメンテナンス作業中に出た放射性廃棄物が三月下旬に米本国にむけ搬出されたことが判明しています。県原水協の永沢丈夫事務局長は、今回の司令官の証言を受けて「原子炉メンテナンスは原子炉の修理そのものであると断ぜざるを得ません」と表明。さらに空母原子炉のメンテナンス・修理のための管理産業施設(CIF)建設について、アメリカ議会証言の調査、市民への情報提供を行うよう要請。放射能汚染の危機増大と同居することはできないとして原子力空母の母港撤回を市に求めました。
参加者は「市民の安全のためにきちっと対応してほしい」と訴えました。
応対した市企画調整部基地対策課の中野愛一郎上席主査は「公聴会でどのような議事録が残っているのか。CIFという部分については外務省に事実関係を照会している」とのべ同省からの回答はまだだとのべました。
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