2009年4月12日(日)「しんぶん赤旗」
不破氏、19日から訪中
世界経済危機の問題で中国共産党と理論会談
日本共産党常任幹部会委員・党付属社会科学研究所所長の不破哲三氏は、中国共産党中央委員会の招待で、理論会談のために十九日から中国を訪問します。この訪問には、緒方靖夫副委員長・国際局長、山口富男幹部会委員・社会科学研究所副所長、田村一志中央委員・宣伝局次長、小野秀明社会科学研究所事務局次長が同行し、菊池敏也、紫垣ちひろ両国際局員が参加します。
中国側は、今回の理論会談の主題として「現在の国際金融危機とマルクス主義(科学的社会主義)」を提起、この危機をマルクス主義理論の立場からどう見るか、世界の資本主義と社会主義の現在と前途におよぼす影響はなにかなど、世界が直面している諸問題についての理論交流をすみやかに行いたいということで、今回の招待になったものです。理論会談は、中国共産党およびその傘下の研究所とのあいだで行われる予定です。
両党間の理論交流は、両党間の合意のもとに、二〇〇五年から行われているもので、二〇〇五年十二月には東京で第一回の会談が、二〇〇六年五月には北京で第二回の会談が行われました(いずれも日本側の団長は不破氏)。これまでは、科学的社会主義の理論にかかわる全般的な問題が交流の主題となってきました。今回のように、特定の問題に集中した理論交流は、初めてのことになります。