2009年4月10日(金)「しんぶん赤旗」
ソマリア沖派兵ノー
自由法曹団が国会要請
自由法曹団は九日、ソマリア沖派兵と「海賊対処」派兵新法案に反対する集会を国会内で開き、弁護士を中心に五十人が参加。集会後、国会議員への要請行動をしました。
開会にあたってあいさつした松井繁明団長は、この日に意見書「ソマリア沖と海賊対処法案に反対する」を発表したことを紹介。「法案の危険な問題点を国民に広く知らせ、たたかいの出発点にしたい」とのべました。
ソマリア・海賊新法問題プロジェクト責任者の田中隆弁護士が意見書にもとづいて、法案の構造と問題点を報告しました。第六条の武器使用について、接近を続ける海賊に対して射撃できるとされているが、これが行われれば、先制攻撃をすることになると指摘。犯罪者である海賊を軍事的に鎮圧するための法律だと批判しました。
日本共産党の井上哲士参院議員、社民党の辻元清美衆院議員があいさつしました。井上議員は、海賊問題の解決にむけて、国際社会として何をすべきか検討もしない派兵ありきの政府の姿勢を批判。「この法案で、戦後六十年、殺しも殺されもしなかった誇るべき歴史をくつがえすようなことは許されない」として、徹底審議を求めていくと語りました。
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