2009年4月10日(金)「しんぶん赤旗」

違法献金全容明かせ

党千葉県委 森田知事に申し入れ

（写真）森田知事は政治的・道義的責任をとるべきだと申し入れる県議団と県委員会＝９日、県庁

　先の千葉県知事選で「完全無所属」を名乗って当選した森田健作知事が自民党支部長を務め違法献金を受けていた問題で、日本共産党千葉県委員会と同県議団（小松実団長）は九日、その全容を公表し、政治的・道義的責任を明らかにするよう知事あてに申し入れました。

　浮揚幸裕党県委員長と県議団が申し入れ、森田氏が現在も自民党東京都衆議院選挙区第二支部長であり、同支部が受けた企業・団体献金を森田氏の資金管理団体「森田健作政経懇話会」に流していたことを指摘。また、外国人・外国法人の持ち株比率が５０％を超える企業（ドン・キホーテ）から二〇〇五年、〇六年の二年間に計一千万円余の献金を受けたのは、当時の政治資金規正法に明確に違反していると強調しました。

　さらに、森田氏が知事選で「完全無所属」の宣伝を行ったことに「だまされた」という県民の声が渦巻いていることをあげ、「森田氏が『支部長をやめる』『違法献金は知らなかった』で済まされない。県民を欺いた責任は重大だ。政治的・道義的責任を明らかにすべき」だと指摘しました。

　応対した平井俊行知事室長は「きちんと伝える」と述べました。

　申し入れ後の記者会見では、二十二日に開会予定の臨時県議会では他会派と連携して百条委員会の設置をめざし、徹底追及するとともに、県民運動を起こしていく決意を述べました。