2009年4月8日(水)「しんぶん赤旗」
米軍住宅ノー11万署名
防衛相あて 岩国・市民団体が提出
米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への米空母艦載機移転受け入れに伴う米軍住宅建設に反対する署名十一万人分が七日、上京した同市の市民団体代表らによって浜田靖一防衛相あてに提出されました。署名は昨年十二月からとりくまれたものです。
署名提出は、野党超党派でつくる沖縄等米軍基地問題議員懇談会の第十二回総会の席上国会内でおこなわれ、米軍住宅建設予定地の愛宕山地域住民らでつくる「愛宕山を守る会」と、市民団体で結成した「愛宕山を守る市民連絡協議会」の代表十五人が、総会に参加した共産、民主、社民各党と無所属議員十六人に対して、米軍住宅を建設しないよう要請しました。
両会の世話人代表である岡村寛氏は、十一万人分の署名のうち岩国市民が五万人で、市の人口約十五万人の三分の一強から賛同を得たと紹介し「米軍住宅をつくらせたら岩国は発展しない。署名の重さを認識してほしい」と語りました。
防衛省の担当者は、山口県と岩国市が予定地の買い取りをはっきりさせた段階で地元に説明すると釈明。代表らは「買い取りを決める前に市民の声を聞くべきだ」「基地の国内たらいまわしはやめて」と迫りました。
総会には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員が参加し、米軍住宅を建設させないよう全力をあげると表明しました。上京団には、日本共産党の久米慶典県議と山田泰之岩国市議が参加しました。
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